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Artist Voice

AVIOT Story

#01

土山裕和(CEO) × ピエール中野(凛として時雨)

AVIOT(アビオット)は2018年に発足し、今年で4年目に突入したブランド。
AV(オーディオビジュアル)+IoT(Internet of Things)の掛け合わせからブランド名を付けているように、「音楽性と実用性を最高次元で両立すること」(この詳しい話は後ほど… )をブランドのコアバリューに掲げ、完全ワイヤレスイヤホンをメインに数々の製品を展開してきました。

ここでは、同ブランドを運営するプレシードジャパン(株)代表取締役・土山と、土山が「この人なしではAVIOTは語れない!」と感じる、AVIOT初期からの立役者、凛として時雨ドラムス・ピエール中野さんによる、対談の様子をお届けします。

ここ数年で爆発的に拡大したワイヤレスイヤホン市場。
その渦中で生まれたAVIOTとはどんなブランドなのか、ピエール中野さんとのつながり、そしてAVIOTの目指す未来とは。

初めて使ったとき、衝撃的にいい音がしたんです

AVIOTと、ピエールさんの出会いについて教えていただけますか?

ピエール中野(以下・ピ) : 僕は元々イヤホンが好きで積極的に情報収集も情報発信もしていたんですが、bluetoothイヤホンだけはあまりピンとくるものがなくて。 Twitterなんかでオススメを聞かれたときも有線を紹介してたし、仕事でレビュー依頼が来ても断っていたんです。

そんな時、知り合いから「是非聴いてほしい」と言われて試したのがAVIOTの[TE-D01d]。これ、衝撃的にいい音がしたんです。街中で歩いた時にちょうどいい低音が出るように設計してあったり、bluetoothイヤホンの欠点とされる部分を逆に長所に変える音作りをしていて、「これは凄くいい」と思って。それで、完全ワイヤレスイヤホンで凄く良いものを見つけた!とツイートしたら、評判になったんですよね。

土山裕和(以下・土) : そうでしたね、その時の反響は凄まじかったです。

(ピ) : それがAVIOTとの最初の出会いでした。

(土) : 2018年にAVIOTを立ち上げた当時、ワイヤレスイヤホンは海外ブランドが台頭してたんです。ただ使用している言語とか母国語によって聞きやすい周波数帯は違うので、日本人の聴覚特性に合わせた国内ブランドをつくりたかった、というのがそもそものAVIOTのはじまりですね。
設立時はアーリーアダプターにしか刺さらなかったけど、でも別に最初はそれで良くて。
ただブランドとして次のステップへ進まなければいけないフェーズにきた、と感じたときに生まれたのが、TE-D01d。中野さんにはじめて聴いていただいたモデルです。
ミュージシャン、なおかつイヤホンの知見もある方に評価いただけた、というのは素直に嬉しかったですし、しかも企業間の取り組み云々ではなくて、主体的に[TE-01d]をどんどん広めてくれて。

(ピ) : 単純にモノが良かったんですよね(笑)。

(土) : これだけAVIOTを広めてくださった方に対して我々も何かお返ししたいと。そこから中野さんとの取り組みが始まった、という経緯です。池袋の焼肉屋さんでご飯食べたのが初対面でしたね(笑)

(ピ) : そうでした!!そこで土山さん含め、役員のみなさんやエンジニアさんに初めてお会いしました。

常に市場やファンの方の声を拾っている中野さんを、製品開発のうえでも信頼している

それがきっかけで、いまではすっかりファンも定着した、「ピヤホン(ピエール中野さんとのコラボイヤホンシリーズ)」コラボの取り組みが始まった、ということなんですね。

(土) : 会社としても初めての取り組みで勇気がいることではあったんですけど、色々お話ししていく中で、中野さんならおまかせしてみたいなと。それで当時開発中だったフラグシップモデルのTE-BD21fのコラボをご提案したんですよね。

(ピ) : デザインだけじゃなくて、チューニングまでやらせてもらえるというし、しかもフラグシップモデルを任せてもらえるとのことで。非常に光栄でしたし、絶対にやりきろうと思いました。
ベースモデル(TE-BD21f)の音が良い分「ピヤホンらしさ」を出すのには苦労しましたけどね…。
いろんなイヤホンを片っ端から聴いて、そのデータをとって、そのうえでレビューをみて自分の感想と突き合わせて…と、地道につくり上げました。
(イヤホンのチューニングは)割と難しいし手間暇かかる作業なんですよね、あんまり気付かれないけど(笑)。
僕は25年ドラムをやってきて、いろんなシビアな環境でも演奏してきたし、ずっと音作りをしてきたから「こういう音を出したい」という自分なりの正解が見えているんです。その経験が生かせたかな、とは思います。

(土) : 音作りは勿論ですし、なんと言っても中野さんはお客さんや市場との対話が凄いんですよね。

(ピ) : Twitter常に見てますから(笑)。

(土) : SNSを活用して、お客さんや自分のファンの方とリアルタイムでコミュニケーションをとっているのは衝撃的でしたね。アーティストの方って職人気質な人が多いイメージだったので。常に市場やファンの方の声を拾っているというのは、製品を作る上でも非常に信頼してます。

AVIOTは“攻めてる”。一緒にやってる僕が感じるんだから相当ですよ(笑)

いま、土山から「非常に信頼をおいている」とありましたが、中野さんからみて、AVIOTはどんなブランドですか。

(ピ) : まず、音質が格段に優れている。
3年そこそこのブランドが「完全ワイヤレス(イヤホン)でこんな音出せる!?」っていう音を出してくるのはほんとに凄いと思ってます。あとは商品開発においての攻めの姿勢が凄いですよね。一緒にやってる僕が“攻めてる”って感じるんだから相当ですよ(笑)。
みんな音楽は好きなのに、イヤホンにこだわる人ってあまり多くない気がしていて。そういった人たちにイヤホンの楽しさを届けるのって難しいと思うんですけど、AVIOTはそれができてる。製品数が多い分、デザインとか、僕みたいなアーティストと組むとか、いろんなことをして、いい音、いいイヤホンを届けようとしてますよね。それは攻めの姿勢がないとできないと常々思ってます。いまのコメントを受けてどうですか?

(土) : ありがとうございます。
僕自身は非常に泥臭いブランドだと思ってます。とにかくトライ・アンド・エラー。ブランドとしての拘りと執念があるので、どれだけいいものを届けられるかいつも試行錯誤してます。アーティストさんとの取り組みが多いので一見華やかに見えますが、外から見たAVIOTと、中の人が感じるAVIOTはかなり違うと思いますし、いい意味でギャップが大きいブランドかなと思っています。

神は細部に宿る

(土) : 神は細部に宿る、という言葉がありますが、AVIOTのイヤホンって細部へのこだわりが凄いんです。
音は勿論ですし、デザインも、この価格帯ではまずやらないでしょ、というパーツを使ってたり特殊な加工がされているものがたくさんあって。それはAVIOTならではのこだわりですよね。でもそれがお客様への付加価値になると思ってます。

(ピ) : 今価格の話が出てきましたけど、AVIOTのイヤホンって安すぎません!?あれは手に取りやすいような価格にしているということですか?

(土) : そうですね。
実際にお客様にご購入いただくにあたって、価格も検討要素のひとつとしてあると思うんです。だから様々な方が手を出しやすいように、というのは勿論あります。ただ、それ以上に、はじめてワイヤレスイヤホンを手にした方に、「ワイヤレスイヤホンの音ってこんなもんか」、と思ってほしくないんですよね。AVIOTに、というよりも、ワイヤレスイヤホンに悪い印象をもってほしくない。なので、できるだけ広い価格帯でラインナップを展開して、どんな価格帯のモデルを買ってもいい音で聴ける、という状態にしたいんです。

(ピ) : 「ワイヤレスイヤホンの入口はAVIOTです!」という方も多いですよね。実際。特徴はあれど価格に関わらずいい音を鳴らしてくれるから、最初に手に取るワイヤレスイヤホンとしてベストな気がしてます。

「音楽性と実用性を最高次元で両立させる」

色々お伺いしてきましたが、今後AVIOTが目指す姿を教えて頂けますか。

(土) : AVIOTとしては、「音楽性と実用性を最高次元で両立させる」というのをブランドコアバリューにしているんですが、僕らは音楽を作れないので、音楽性を高めるのにはある一定程度で限界がくるんです。実はそこにAVIOTがアーティストといろんな活動を行っている理由もあります。
アーティストには作りたい音があって、それをファンに届けたいと思っている。この期待に再生機器側もできるだけ応えていくことで、音楽性は高められると考えています。
特にAVIOTは音作りが非常に細いというお声をいただく機会が多いので、これまで気付かなかった音、バックコーラスとか、新たな発見してもらうことで、音楽がもっと楽しくなって、もっといい音を聴きたくなって…、というループが、イヤホンを起点に作れたらと思っています。

(ピ) : イヤホンが新しい発見をくれるのって、ファンの方たちにとってもきっと嬉しいでしょうし、やっぱり僕らアーティストにとっては切っても切り離せないものですね。イヤホンは。

(土) : そうですね。イヤホンを通じて、というのも勿論ですし、現在AVIOTが行っているアーティスト支援活動なども通じて、いろんなアプローチで音楽業界全体を活性化させていければと思っています。

いままでもこれからも、目標は「世界から『聴こえない』を無くす」

(土) : また、今後はイヤホンの技術を応用して、コミュニケーションのハブとしてイヤホンが活用できないかと思っています。これが「音楽性と実用性…」の“実用性”部分にも大きく関わることなんですが。

(ピ) : というと?

(土) : 具体的には、実際の会話においても自分の聞きたい音だけを聞くことができるようなものも開発していきたいと思っています。周りが騒がしいところや、複数人が喋っている場所で、自分の聞きたい音だけを拾い上げていく。そんなデバイスをイヤホンの技術を応用して開発していこうと考えています。
これも結局は言語や周波数帯と言った要素が大きく絡んでくるので、音作りへの拘りも生かせると思っていますし、我々がブランドミッションに掲げる「世界から『聴こえない』を無くす」にもつながってくると考えています。
アプローチの仕方は時代やブランドの成熟度によって変わるかもしれませんが、音楽性、実用性両面から、お客様のライフスタイルをより豊かにするデバイスを開発し、「世界から『聴こえない』を無くす」のが、ブランドとしてのぶれない目標です。

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